茶経

六之飲
七之事
八之出
九之略
十之圖

茶経(ちゃきょう 茶經)は、中国唐代に陸羽(733?~803)が著し、世界最古の茶書とされ、建中元年(780)刊行された唐代と唐代以前の茶に関する知識を系統的にまとめたもので、「さけい」ともいいます。
茶経は、三巻十章よりなり、一之源(茶樹の原産地、特徴、名称、自然条件と茶の品質との関係、茶の効用など)、二之具(茶摘みと製茶道具及び使用方法)、三之造(茶摘みと製茶法、及び品質鑑別の方法)、四之器(茶道具の種類と用途)、五之煮(茶の煎じ方と水質)、六之飲(飲茶の方法、意義と歴史の沿革)、七之事(古代から唐代までの茶事に関する記載)、八之出(全国名茶の産地と優劣)、九之略(一定の条件で、茶摘み道具と飲茶道具で省略することが出来るもの)、十之圖(以上それぞれの図)に分かれ、唐代までの茶の歴史、産地、効果、栽培、採取、製茶、煎茶、飲用についての知識と技術を論じたものです。