|   |  ということで、今週の株式料理は「さいけんそうば」ってことにしちゃいましょう。
  まず、「さい」ですよねぇ。
  えぇっと、「切(サイ)」なんていうのがありますねぇ。
  とくると、「けん」は「腱(ケン)」ですかねぇ。
  といってもアキレス腱を切ちゃったわけではないんですが、いや、結局切っちゃうのかぁ。
  アキレス腱は、中華では蹄筋(テイジン)といって、コラーゲンたっぷりの食材なんですねぇ。
  まず、乾燥したブタのアキレス腱を戻すわけですが、ぬるめの油でゆっくりと煮るという感覚で、ゆっくりいきましょう。
  油に入れて、一旦縮んだ腱が伸びて、しだいにふっくらと膨らんできますから、最後に高温の油でさっと揚げ、ぬるま湯に落し、これを「切」つまり切り分けて、水から茹で、沸騰したら水を取り替え、これを3回繰り返し臭みを取り、水気をきって再び揚げて味を染み込みやすくしてから、白湯(パイタン)、老酒、塩、胡椒で、煮詰まるまで煮込みます。
  これを、「そ」ですから、「酥(ソ)」かなぁ。
  中華で酥(スゥ)というと、さくっとしていてとろける、って感じで、酥炸(スゥジャァ)っていえば、材料を柔らかく煮たり蒸したものを、さくさくした口当たりに揚げることですねぇ。
  「うば」は、「湯葉」ですかね。
  湯葉は、「うば」が正調だというのは前にやりましたよねぇ。
  じゃあ、そういうことで、とろとろになって味の染み込んだアキレス腱を湯葉で巻いて、これに全卵と片栗粉をまぜた衣をつけて油で揚げれば、さくっ、とろりの「切腱酥湯葉(さいけんそうば)」の出来上がりですねぇ。(^O^) 
    メッセージ50825 |   |