| ということで、今日は「もようながめ」っきゃないですかねぇ。(^O^)
まず「ながめ」ですから、ここはナガメダイ(ミナミメダイとも言いますが)使いましょうかぁ。
ナガメ鯛のウロコを落とし、内臓とエラを取り、腹の部分に長ネギ、生姜など適当に好みのものを入れ、酒を少々振りかけ、昆布でも若布でもなんでもいいんですが、海藻でナガメ鯛を巻きます。
つぎにボールに塩と卵白を入れ、手でよくかき混ぜていると塩がふんわりとしてきますから、オーブンの天板にアルミホイルを敷き、塩を薄くのばし、そのうえに海藻で巻いたナガメ鯛をのせ、上からも塩を載せ全体を塩でおおいます。
塩窯を作るわけですが、海藻を巻くのは、塩が直接ナガメ鯛の身に当らないので、柔らかい塩味になるんですね。
これを180℃くらいのオーブンで1時間ほど焼いてみましょう。
焼き上がったら、食卓で金槌などで窯を割って、なかのナガメ鯛を取り分けるのですが、簡単な割には豪華な感じでしょ。
焼く前に卵黄で表面に模様を描くとその部分に焼き目がついて食卓に出す時もっと見栄えがしますよぉ。
えっ、「もよう」がよくわからないって?
しょうがないなぁ、海藻で窯をつくったでしょ。
「も」は、百人一首に「来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに やくや藻塩(もしお)の身もこがれつつ(定家)」とある「藻」、ここでは海藻ですが、「よう」は「窯変(ようへん)」とかいうときの、といってもわからないかぁ、焼物焼く時に窯の中で火の加減で色や形が変化することを窯変、これを景色といって珍重したりもするんだけど・・・、ということで「窯(よう)」は「かまど」の意味なんですねぇ。
つまり「藻窯ナガメ」、おわかりですかぁ。
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