| ということで、今日は「こうごき」ってことになっちゃいましたねぇ。(^O^)
まず、ナマコの両端をすこし切り落とし、内臓を出し、よく掃除をしてから、たっぷりの塩をふりかけ、小石と一緒にザルに入れて、がらがらとよく振ってください。
変なことするとお思いでしょうが、これを「しゃぶりナマコ」って言うところがあるそうで、変な想像はしないでくださいねぇ。
「しゃぶる」って「振る」っていうことですからぁ。
面倒だったら手こきでもいいですけどぉ。
ナマコの身がぐっと締まって固くなったら、水にさらして塩抜きしてから、だしに酒、薄口醤油を合わせて煮立たせ、よく冷ましたものに漬けておき、食べる時に取り出し適当に切ってください。
つぎに、オゴノリを水で戻して、重曹を少量入れたお湯で30秒〜1分くらい茹でると、さっと緑色に変わりますから、冷水にとって絞り、ちょっと細かく切りましょう。
だし、酢、味醂、醤油を合わせて加減酢を作り、ここにオゴノリを入れ、煮溶かしたゼラチンを加え冷やして、柔かめのゼリー寄せにしますが、これをスプーンかなにかで軽く崩して器に盛り、その上にナマコをのせ、色取りで白髪葱を添えます。
えっ、どこが「こうごき」だって?
昔はナマコのこと「海鼠(こ)」って言っていたんですよ。
ナマコの腸の塩辛を「海鼠腸(このわた)」、卵巣の干物は「海鼠子(このこ)」って言うでしょ。
「うご」は「海髪」で、オゴノリのことを「うご」って言うんだよねぇ。
刺身の妻や海藻サラダなんかで目にしていると思うけど、寒天の材料にもなるんですよ。
最後の「き」は「葱(ネギ)」のことなんですよぉ。
「日本書紀」にも「秋葱(あきぎ)」とあり、一文字で「き」と読むため、女房言葉では葱のことを「ひともじ」と言ったんですね。
ネギという言葉は「キ(葱)」の根の部分を食用とすることから、「根葱(ねぎ)」となって、今に至っているわけでしょう。
「海鼠海髪葱(こうごき)」お分かりいただけましたかぁ。
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