| ということで、今日は「かんさんそうば」ということでいかがでしょう。(^^;ゞ
まず「うば」ですが、今日はホッキ貝いきましょうか。
寿司ネタとしてご存知でしょうが、ホッキ貝(北寄貝)の正式名称はウバ貝(姥貝)って言うんですよ。
ホッキ貝は寿命がかなり長く30年以上といわれているので姥貝って言うそうですが、市場なんかでは俗にナマのものをホッキ貝、乾したものをウバ貝と称していますから、スーパーに行けばホッキ貝で売っているでしょ。
これを熱湯にさっとくぐらせてください、鮮やかな桃赤色になったでしょ。
つぎに「さんそ」ですが、「山蘇」いかがでしょう。
山蘇蕨と言う人もいますが、ワラビやゼンマイと同じ新芽を食べるシダ植物の山菜で、台湾では「山蘇」といって食用栽培されているんですが、沖縄あたりでは通称ゼンマイといってお浸しにしたり天婦羅にしたり炒め物にしたりと結構食べていますよ。
シマオオタニワタリというと分かる人も多いかな。
この新芽の部分が食用になるんですが、これを塩を入れた熱湯で茹でて、水にさらすと鮮やかな緑になったでしょ。
水気をきって、食べやすい大きさに切りましょう。
出汁(だし)に酢、味醂、薄口醤油を入れさっと煮立て、水でふやかしたゼラチンを加え冷まし、粗熱が取れたらユズの搾り汁でもちょっと入れてみましょうか。
これを型に流し入れ、ホッキ貝と山蘇を形よくいれ、冷蔵庫で冷やし固め、これを切り分けると出来上がりですねぇ。
今日の料理は彩りと食感を楽しんでください。
えっ、「かん」は食感の「感」かって?
いえいえ、「かん」は羊羹(ようかん)の「羹」なんですよ。
もともとは俗に「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」っていうように、肉と野菜を煮たスープのことのようで、これを冷ますとゼラチンが固まってゼリーになるでしょ。
そこから来たかは知りませんけど、ゼラチンやカンテンなんかで寄せたものを「羹(カン)」って名付けるんです。
ということで、「羹山蘇姥(かんさんそうば)」のできあがりですねぇ。(^O^)
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