ということで、今日は「こはんらく」ってことにしちゃいましょう。(^O^)
「はん」は「ハン(文字化けして書けない)」で、「シロヨモギ」のことですが、ヨモギの仲間で海岸に生えているやつですね。
『神農本草経』には「白蒿(びゃくこう)」として、「味甘平.生川澤.治五藏邪氣.風寒濕痺.補中益氣.長毛髮令黒.療心懸.少食常飢.久服輕身耳目聰明不老」とあり、髪の毛を長く黒くするって言うのが私のお気に入りなんですけど。
このシロヨモギは葉先を摘み取り、重曹を加えた熱湯でサッとゆで、冷水に取ってアクを抜き、水気を絞って、包丁できざみ、すり鉢ですって「粉」にしておきます。
これを使って「落雁(らくがん)」作りましょう。
そうすれば、ねっ「粉ハン落(こはんらく)になるでしょ。
髪もふさふさとなりそうだしぃ。(^^;ゞ
まず、「落雁粉」を用意します。
地域によって呼び名が違いますが、精白した餅米を蒸し上げ、乾燥させて糒(ほしいい)にして粉砕した粉の方です。
なぜこだわるかと言うと、餅粉を蒸して餅にし、これを焼いて粉砕した粉で作ったものは落雁ではないって、うるさいこと言う人もいるんですよぉ。(^^;
上白糖に水と塩を加え、手でもんで上白糖がしっとりしてきたら、落雁粉とシロヨモギ粉を加えて全体によくもみ混ぜ、木の型にいれて押し固めて、オーブンで少し乾燥させ型から出して出来上がりですねぇ。
広辞苑では、らく-がん[落雁]@空から舞い下りる雁。A打物干菓子の名。麦こがし・きなこなどを主材料とし、砂糖・水飴でねり、型にはめて乾かしたもの。
と、そっけないのみならず少々違う気がするんですが、それらしい文献を目にしなかったんでしょうか。
『類聚名物考』に「今らくかんと云菓子有、もと近江八景の平砂の落雁より出し名なり。白き砕米にて黒胡麻を村々とかけ入たり。そのさま雁に似たれば也」とか
『嬉遊笑覧』に「朱子談綺に軟落甘という癪の名なり、この軟字を略して落甘といひしややがて落雁と書こととなれり」と見えるほか、諸説ありますがぁ。
メッセージ46018
|