ということで、今日は「ひかんうり」になっちゃいましたねぇ。(^^; 
  まず、冬瓜の皮をむき、拍子木切りにして下茹でしてから、冬瓜とその3割程度の砂糖で透明になるまで柔かく煮ます。
  そのまま食べられますが、ひと月くらいおいて乾いてくると、冬瓜の中の糖分が結晶となり、白く粉が吹いたようになって、口当たりのよいさっぱりした甘さになるんです。
  干菓子として茶事にも使えますよぉ。
  あっ「干菓子(ひがし)」といってもわからないかぁ。
  干菓子とは水分が少なく日持ちの良いお菓子のことで、文字通り干(乾いた)菓子ですが、落雁なんかは前にもやったからご存知でしょ。
  ひとくちに「茶事」といっても色々あるんですが、初座と後座があって、初座で懐石料理を戴き、そのあと主菓子(おもがし)、つまりデザートですね。
  これは餡物のように甘味の強いちょっと重量感のある菓子がでます。
  そして中立ちと言って一旦茶室の外に出て、後座で濃茶を頂くんですが、抹茶をどろどろに練った濃茶は、食後じゃないと気持ちが悪くなっちゃうんですよね。
  そして 
炭を直してから、薄茶、個人的にはアメリカンってよく言うんですけど、茶杓に二掬いくらい入れた抹茶を頂きますが、このとき添え菓子と言って出されるのが干菓子なんです。
  えっ、「ひかんうり」はどこにあるって? 
  「ひ」は乾いたという意味の「干(ひ)」でしょ。
  あと、「かんうり」って「寒瓜」で、冬瓜のことなんですけど、翌年の春まで貯蔵でき、冬に食べられるので「寒瓜」とも「冬瓜」とも言うんだってね。
  李白の詩にも、「酸棗垂北郭、寒瓜蔓東。還傾四五酌、自泳猛虎詞」ってありますよねぇ。
  つまり「干寒瓜(ひかんうり)」ってことですね。
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