ということで、今日は「にきょくか」ってことにしちゃいましょう。(^^;
まず、サネブトナツメの種を使いますが、これは漢方の店で酸棗仁(サンソウニン)という名前で売っています。
酸棗仁をすり鉢ですったものをティーパックか何かに入れて煮出したものを用意します。
鍋に米・砂糖・牛乳を入れて火にかけ、煮立たったら弱火にして、木杓子で焦げつかないように掻き混ぜながら煮て、水気がなくなり米がなかば粥状になったところで酸棗仁の煮汁を加え、卵黄を混ぜ込み、ゼラチンを加え、プディングの型かなにかにバターを塗って、その中に入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし、型から抜くと、甘酸っぱい薬膳ライスケーキの出来上がりですね。
ソースも作りましょう。
卵黄と砂糖を混ぜたものを湯煎にして泡立器で混ぜ、とろりとしてきたらブランデーを加えよく掻き混ぜ、火からはずしてゼラチンを混ぜて泡立てながら冷ましましょう。
このソースをたっぷりかけていただきましょう。
えっ、「にきょくか」はどこにあるんだって?
今日のは、煮出した「棘(キョク)」を入れた菓子というわけで、つまり「煮棘菓」ということなんですが。
「棘」とは中国の古書に「大なるを棗(そう)といい、小なるを棘(きょく)」という記述があるように、棗(なつめ)の一種というか、ナツメの野生品種(母種)とされるサネブトナツメであろうといわれていて、これは果実の内果皮つまり核(さね)の部分が大きいという意味から核太(さねぶと)と言うんですが、実が酸っぱいので酸棗(さんそう)とも言い、漢方では核の中の種子(仁)を使うので酸棗仁と言い、鎮静作用がつよいので、不安症とか不眠症の薬として有名なんですが、空売りしちゃって不安で眠れないひとにはうってつけですね。
というわけで、「煮棘菓(にきょくか)」の出来上がりですねぇ。(^O^)
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