ということで、今日は「きゅうせんえんだっかん」ってことにしちゃいましょう。(^^;
  このあいだ「清羹」をやりましたが、今日は「濁羹」にしますね。
  「濁羹」は、「清羹」ではないポタージュ・スープ、というと語弊があって、日本ではポタージュというとクリームスタイルのとろみのついたものを連想しがちですが、ポタージュは日本でいうところのコンソメ・ポタージュ・その他のスープ一切を含む総称なんですね。
  ということで、今日は「Potages clairs(クレール)清んだポタージュ」じゃ無い方ということでやりましょう。
  しかも、スペイン風で。(^^;
  そして、海魚の「ベラ」がどうしても必要なんですねぇ。
  ベラはぬるぬるしますから、塩をふって、たわしでぬめりを取って、ウロコ、エラ、ワタを取って水洗いし、3枚におろして、食べやすい大きさに切ります。
  塩とワインを少量づつ振りかけておき、オリープオイルでさっと炒め取り出し、そこに、みじん切りにしたにんにくと玉ねぎを加え、たまねぎが透明になったらパプリカを加え、湯剥きしたトマトを粗切りしたものを入れ、魚のフォンか水を入れ、ローリエを入れ煮立ったら弱火にしてしばらく煮て、取り出しておいたベラを戻し、サフランを加え塩胡椒してカッペリーニ(バミセリ)、イタリアで「天使の髪の毛」と呼ばれる細いそうめん状のパスタを入れ、パスタがやわらかくなったら出来上がりです。
  パセリのみじん切りを散らして召し上がれ。
  えっ、「きゅうせんえん」はどうしたって? 
  ベラ使ったでしょ。
  一般的にはベラのほうが通りがいいですが、これって標準和名は「キュウセン」っていうんですよ。
  なんでも9本の線がある事からキュウセンと言うそうですけど。
  そして「えん」は「EN」、スペイン語で「〜の」とか「〜の中に」という意味で、スープの中にキュウセンが入っているでしょ。
  今日のはスペイン風料理ですから、「キュウセンのスープ」。
  ということで、「キュウセンEN濁羹(きゅうせんえんだっかん)」の出来上がりですねぇ。(^O^)
    メッセージ46741
  |