ということで、今日は「もうからない」ってことでいかがでしょう。(^^;
  まずスープ作っておきますが、白く濁ったスープにしましょう。
  鶏骨、豚骨は脂をきれいにとり、ぶつ切りにして熱湯をかけてよく洗って、水と一緒に深鍋に入れ、強火にかけ、沸騰する直前に中火にして、アクを丹念にすくいとり、豚背脂、ねぎ、しょうがを加えて、弱火で煮出して、布巾でこします。
  そして、「もうか」といえば、鮫(サメ)ですねぇ。
  ネズミサメのことモウカというんですが、真鱶(マフカ)のなまりだそうですねぇ。
  これを厚めの片に切り、卵白・塩胡椒で味付けし片栗粉を加え良く混ぜ合わせ、色付けないように、低温の油でじっくり油通します。
  あと、「ら」ですが、「ら」といえば「蘿(ラ)」、なんといっても蘿蔔(ラフク)ですよねぇ。
  ロウポウともいいますが、大根のことですね。
  これを繊(セン)に切るのが繊蘿蔔(センロウポウ)ですが、千六本に切るってあるでしょ。
  あれって、繊蘿蔔から出ているんですよ。
  というのが私の説なんですが、ということで細切りにして、これも油通ししましょう。
  スープに大根と老酒を入れ少し沸くくらいの火加減で煮て、大根に少し透明感が出てきたらモウカを入れ火を弱めて数分間煮て、塩胡椒で味を調え、水溶き片栗粉でとろみを付けて出来上がりですねぇ。
  えっ、「ない」がないって? それってしゃれですかぁ? 
  白く濁ってたスープ作ったでしょ。
  中華のスープは植物系の「素湯(スウタン)」と動物系の「葷湯(フンタン)」に二分されるんですが、「葷湯」は澄まし系の「清湯(チンタン)」と濁り系の「女乃湯(ナイタン)」(女の湯じゃありませんよぉ、女+乃で一字なんですが受け付けてくれません)に分かれて、ナイとは乳という意味で「白湯(パイタン)」とも呼ばれるんですが、この「ナイ」なんですねぇ。
  ということで、「モウカ蘿女乃(もうからない)」の出来上がりですねぇ。(^O^)
    メッセージ47008
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