ということで、今日は「ごしゅうぎかい」ってことにしちゃいましょうかぁ。
  「ご」といえば、「呉(ゴ)」ですよねぇ。
  大豆を擂り潰したものですが、「しゅう」って言うんですから「汁」これ「ジュウ」と読むのは慣用で、漢音では「シュウ」なんですねぇ。
  ということで、「呉汁」でもやってみますか。
  それも「ぎ」というからには「枝」、そう、枝豆で作りましょう。
  青呉汁って言うわけです。
  まず、枝豆はさやごと塩茹でにし、さやから取り出し、包丁で叩いてから水を少し加え、擂り鉢でドロドロになるくらい摺り潰し、目の細かいザルでこし、塩で味をつけて冷やします。
  「ごしゅうぎ」と来て、最後の「かい(貝)」は、枝豆の季節ですから鮑(アワビ)でしょうかねぇ。
  生のアワビを水洗いして、斜めに薄く薄く切り、旨みを逃がさないよう葛粉を薄くたたいて熱湯にさっと通して、すぐ冷水にとってから水気を切り、冷やしましょう。
  さて、こうなると夏の料理ですから、冷やむぎでまとめてみましょうか。
  冷やむぎをゆでて水に取り、もみ洗いして水気をきり、器に盛って、冷やした青呉汁をかけ、アワビを上にあしらえば、これ懐石にも使えますねぇ。
  彩りが寂しいと思ったら、さらにエビでもあしらってみてください。
  えっ、「枝」は「キ」で、「ギ」じゃないだろうって? 
  何言ってるんですかぁ。
  「木」だって「六本木」って言うときは「キ」じゃなく「ギ」って濁るじゃないですかぁ。
  これを連濁と言って、言葉が複合する場合に下に来る語の最初の清音が濁音に変るんですよぉ。
  だいいち「シュウキ」じゃ、なにやら臭って来そうじゃないですかぁ。
  ということで、「呉汁枝貝(ごしゅうぎかい)」の出来上がりですねぇ。(^O^)
 
 
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