ということで、今日は「さきものうり」ってことでしょうかねぇ。
  「きも」っていえば「肝(キモ)」で、やはり内臓料理ですかねぇ。
  内臓で「のう」は脳だけど、もうやりましたから「納」で、なにか包み込むのでもやりましょうか。
  あと、「り」といえば「Ris(リ)」、つまり胸腺ですね。
  リ・ダニョー(Ris 
d'Agneau)は仔羊、よく知られているリ・ド・ヴォー(Ris de Veau)は仔牛の胸腺ですね。
  さて、リ・ド・ヴォーは流水に6〜8時間さらして血抜きし、たっぷりの水に入れて強火にかけ沸騰したらアクを取り、すぐに取り出し、氷水に取って冷やし、よく洗って表面の薄皮を剥がし、水気を拭き取ります。
  小さく切り、塩胡椒してバターを熱した鍋で軽く炒め、エシャロットとトリュフのみじん切りと一緒に、塩湯で湯がいたキャベツの葉で包み込み、鍋に少量の鶏のスープ(フォン・ドゥ・ヴォライユ)を注ぎ、キャベツ包みを置き、弱火のオーブンに入れて蒸し煮します。
  ジュ・ド・トリュフ、なければトリュフの缶詰の汁でもいいんですが、これを煮つめ、キャベツ包みの煮汁を加えてさらに煮つめ、少量の生クリームを加え混ぜ、バターを落として泡立てながら混ぜながら溶かし、仕上げる直前にトリュフの繊切りを加えてソースにします。
  キャベツ包みを皿の真ん中に載せ、まわりにソースを流せば出来上がりですねぇ。
  えっ、「さ」がないって? 
  ほんとだぁ。
  じゃあ、「さ」は接頭語の「小」、小百合の「小(さ)」ですね。
  語調を整えたり、親愛感を添えたりするんですねぇ。
  しかも、リ・ド・ヴォー小さく切ったでしょ。
  ちゃんと平仄は合っているようで。
  ところで、小百合で思い出したけど、吉永小百合、若い頃はジャガイモみたいな感じだったけど、歳を取ってくるほどに好い女になってきますねぇ。
  内臓料理のような味わいですなぁ。
  若い人にはわからないだろうなぁ。
  ということで、「小肝納Ris(さきものうり)」の出来上がりですねぇ。(^O^) 
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