不思議の国の不動産。不動産をめぐる、知っておいた方が良い、ひどい目にあわないための、本当の話。

 

不動産詐欺 これが騙しの手口



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地面師?!

このように、不動産をめぐる犯罪は、登記制度を巧みに利用するものが多い。

このうち土地にかかわる詐欺師を「地面師」という。

地面師は、土地を探すもの、書類を偽造するもの、客を探すもの、売主になりすますものというように、多くは仕事を分担している。

では、どのような方法で仕事をするかと言うと、まず住宅地図などでサラ地を探すことから始まる。この仕事をするのは図面師といわれる。

適当なサラ地が見つかると、実地踏査が行われ、売りやすい土地を候補地として選び出していく。

そうして選び出した候補地の中から、さらに登記所で謄本を閲覧して、持主が遠くにいるものを絞り込んでいく。

遠方だと不動産業者や買主が本人確認をしにくいし、持主も気がつきずらい。それだけ仕事がやりやすいからである。

物件が決まったら、地面師は、売主やその代理人をよそおって、知り合いや不動産業者に仲介を依頼する。

この段階で売主が本物かなどと疑う業者は、ほとんどといないと言って好いだろう。

むしろ、売りやすい物件が出たというので、早速お客に電話をかけまくるという仕儀となる。

ここに、不動産業者が知らないうちに詐欺の片棒をかついでしまうことも起こり得るのである。

実際、業者は成功報酬だから取引を成立させないと商売にならないので、お客さんをつけることが第一義となってしまう。

しかも業者の間で情報が流れていくので、売主側の業者は買主側の業者が直接売主と交渉してしまい、自分を抜かして取引することを恐れるので、買主側の業者が売主に会うのは、契約の場がはじめてというのがほとんどではないか。

したがって売主の身元調査などをすることはあまりない。

まして、売主ですと紹介されて、身分証明書を出せなどと言う業者には遭ったことがない。

契約の場では、無事契約が終わるよう、誰かが変なことを言い出さないよう、固唾を飲んでいるのだ。

契約調印をしようという場で、値段を負けろとか、売りたくない買いたくないなどと言い出す人も、実際存在するのだから。

登記の場所でも同様である。

通常は司法書士が登記の代理人として同席して、売主買主双方の書類を確認するのだが、同時に売主の本人確認もする。

目の前にいる売主が、本物に間違いないか確認するのだ。

だが、司法書士も不動産業者が売主と親しそうに話しているので、まあ本人に間違いあるまいと思っている節がある。

ここであまり煩いことを言って、売主が怒り出したりして取引を破談にすることを恐れて、さりげなく生年月日を尋ねるぐらいで確認したことにすることが多い。

実際あまりうるさいことを言う司法書士は、だんだん不動産業者からお声がかからなくなる。

だって心臓に悪いんだもの。

もっとも免許証を見せてくださいと言ったところで、真面目な詐欺師なら、そのぐらい偽造するくらいのことはしているだろうけど。

不動産業者だって、たとえ実際には売主とは初めて顔をあわせたとしても、何年来の友人のような顔をして親しそうに話しをしているのだ。

取引をスムーズに進めて手数料を間違いなく手にするために。

だって、商売だもの。

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1.あなたはだまされない自信がありますか?
2.権利証なんて必要ない!?
3.地面師?!
4.プロでも騙される詐欺の手口!
5.それでも、あなたはだまされる ?!

 

 

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