HOME>これが騙しの手口 あなたはだまされない自信がありますか?「当日は、権利証と実印と印鑑証明書、住民票を、忘れないようにお持ちください」 あなたは、営業マンにそう言われるはずである。 不動産取引の話しである。 ふつう不動産の売買では、売買代金と引き換えに、不動産の所有権移転登記を行う。同時に登記をしないと、もし売主が他の人に対しても売るという、二重売買をしていた場合、先に登記をした人の権利が優先して、登記できなかった人は自分が買った不動産だといっても通用しない。 売った人に金を返せと言えるだけである。だが、そのような人が金を返すかと言えば、まず無理だろう。 そのときには、もうどこかへ姿をくらませているはずである。 そういうことを防ぐために、代金と引き換えに売主から「権利証」「印鑑証明書」「住民票」をもらって登記所へ持ち込むわけである。 不動産業者が仲介していれば、まずこれは間違いなく行われると思う。 もしそうでなかったら、あなたは金を払ってはいけない。 突然、本当の持ち主が!?では、同時に登記をすれば、大丈夫かと言うと、必ずしもそうではない。 不動産の登記も終わって、自分のものだと思っていると、突然ここは私のものだから返してくれという人間が現れる、ということがままあるのだ。 お金もちゃんと払って登記もしているのだから、そんな人が現れても大丈夫じゃないかと、あなたは思うだろうが、そうではない。 あなたはその人に不動産を返さなければならない。 払ったお金はどうなるって? お金は、まず諦めなければならないだろう。 なぜ、そうなるかと言うと、本当の所有者が知らないうちに売買された不動産は、契約自体が無効で、したがって登記も無効ということになり、本当の所有者が裁判を起こせば登記簿は元に戻され、何も知らずにだまされて金を払った、あなたの登記は抹消されてしまう。 要するに金だけ騙し取られたということだ。 それはそれで結構貴重な経験かもしれないが。 1/2/3/4/5 1.あなたはだまされない自信がありますか? 2.権利証なんて必要ない!? 3.地面師?! 4.プロでも騙される詐欺の手口! 5.それでも、あなたはだまされる ?! |