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登記面積を信用してはいけない!?

ただ、登記面積は本当の面積とは違うことが多いので、登記簿の面積を信用してはいけない。

もっとも実際に測量してみたら多かったということも多いので、おいしかったりするのだが。

なぜこんなことが起こるかというと、実際の面積より登記面積が少ないのを「縄のび」なんて言う言葉があるように、明治の地券発行のとき土地の面積を測るのに縄を使って測ったのだが、課税面積を少なくするため縄を伸ばしたらしいのだ。

税金のためにいろいろと苦心惨憺これあい勤めるのは、古今東西の習いというところか。

しかし、逆に「縄ちぢみ」という言葉もあって、傾斜地などでは水平面積でなく斜面で測って、直角三角形の斜面は底辺より長いという定理があったかどうか定かではないが、当然斜面の面積は水平面積より多いので、登記簿面積が多くなっていることもある。

伊能忠敬を引き合いに出すまでもなく江戸時代の測量技術は相当な水準にあったはずなのに、こういうことが起こるということは、当時は表面積が土地の面積だという観念があったとしか思えない。

それはそれで、現在の考え方よりまっとうな気がしないでもないが、その方法で測ったら、やっぱり縄のびしていたりして。誰か知っている人がいたら教えてくれ。

要するにに公簿面積は、その面積がたしかにありますよといっているのではなく、あくまでも土地の所在・地番・地目とあいまって登記された土地を特定するための要素にすぎないのだ。

だが、それでは気がすまないと言う潔癖な人のために、地積の更正ということができるようにはなっている。

しかし、地積の更正は隣地所有者全員の印鑑証明付の承諾書が必要となるので、かなり困難が伴うことを覚悟しなければならないが、潔癖な人は万難を排して断固これを行うから潔癖なんだろうけど。

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